泣ける話。感動する話。号泣集。 忍者ブログ

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涙を流す事はストレスを発散させます。 みなさん良い涙を沢山流して下さい。 泣ける話を集めてみました。 さぁ、どうぞ。
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2024/03/29 (Fri)
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泣ける話

2013/03/27 (Wed)
三歳ぐらいの時から、毎日のように遊んでくれた1コ上の兄ちゃんがいた。 
成績優秀でスポーツ万能。しかも超優しい。 
一人っ子の俺にとって、ほんとに兄ちゃんみたいな存在だった。 
小4の時、真冬にサッカーしてて 
林に入ったボールを取って戻ってきたら兄ちゃんが倒れてた。 
慌てて抱き起こしたら吐いちゃって 
その時は風邪ひいてるって言われてバイバイした。 
しばらくして入院したって聞いて、病名も知らないのにお見舞いに行った。 
退院できたけど学校には滅多に来なくなった。 
外で遊んじゃいけないらしいんで、毎週土日は兄ちゃん家にくにおくんをやりに行った。 
 
よく兄ちゃんのママンから「来てくれてありがとうね」って言われて 
近所のオバチャンからは「○○君と遊んでるなんて偉いわね」って言われた。 
言葉の意味が俺にはさっぱり分からなかった。 
(はぁ?友達なんだから当たり前の事じゃないの?) 
純粋にそう思えるぐらいバカなガキだった。 
しばらくしたら絶対良くなって、また外で遊べるって思ってた。 
親にも兄ちゃんのママンにも、そのうち良くなるって言われたし。 
ある日、やけに兄ちゃん宅に抜け毛が多いなって事に気付いた。 
身長も俺のほうが上になったし、外に出ないから肌真っ白だし、腕も超細いし。 
その事を親に話したら、脳腫瘍っていう難しい病気なんだよって初めて聞かされた。 
兄ちゃんがあんまり長くないって事、なんとなく分かった。 
それから急に顔合わせるのが辛くなった。 
遊びに行く機会が段々減っていって、最後は全く遊ばなくなった。 
しばらくして、晩飯の時間のニュースで 
「病気と闘う中学生」みたいな感じの特集に兄ちゃんが出てた。 
見るのが嫌になってチャンネル変えた。親に思いっきりビンタされた。 
 
結局会う事になったのは2年ぶり、兄ちゃんが棺の中に入った時だった。 
兄ちゃんのママンから「何か言ってあげて」って、凄い優しい声で言われた。 
俺が遊びに行かなくなってから、どんな気持ちで毎日家の中で過ごしてたんだろうって 
そう考えたら胸が張り裂けそうになって、何も言葉にする事ができなかった。 
結局自分の事しか考えて無かった。もっと沢山会ってあげればよかった。 
本当にごめんね。謝っても謝り切れないけど 
あれからは身近な人を、いつでも大切にしようって思えるようになったんだ。 
今年も線香あげに行くよ。

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泣ける話

2013/03/22 (Fri)
  男:よう坊主、ここかけてもええか? 
  子:かまへんっ。 
  男:朝の6時台の電車てこんなすいてるもんか。 
  子:……。 
  男:坊主名前なんてゆうねん。 
  子:ゆわへんっ。 
  男:カウンターパンチやな。おっちゃんアイタタタや。おっちゃんの名前はな、名無しの権兵衛や。前の名前は捨てた……。 
  子:……。 
  男:坊主、なぞなぞや。日本で一番大きくて立派な山はなーんだ。 
  子:知らへんっ。 
  男:お・と・う・山ー。 
  子:……。 
  男:日本で一番ふくよかで優しい山はなーんだ。 
  子:おかあ山。 
  男:ひっかかりよったー。答えはな、まだ思案中じゃ。おっちゃん今朝出所してん。出所て食べたことあるか? 
  子:あらへんっ。 
  男:そや、食べるもんちゃうんやな。刑務所から出てきてん。刑務所て飲んだこと 
  子:飲まへんっ。 
  男:そりゃそうや、あんなん飲んだらビチビチなってまうな。おっちゃん悪い人に見えるか、坊主? 
  子:見えへんっ。 
  男:おっ嬉しいことゆうてくれるやないか、このジュースやるわ。 
  子:いらへんっ。 
  男:知らん人に物もろたらアカンゆわれてんのか、おたくのご両親のしつけはよろしいなー、それにしても見てみ、 
    坊主、ジュースゆうても、これしる粉やて。これなーんやろ?これなーんやろ?もち入りて、 
    この飲み口からどないしてもち食うんや、坊主。 
  子:……。 
  男:どんなもち入ってんねやろ? 
  子:小さい。 
  男:何、聞こえへんっ。 
  子:もち小さい。 
  男:お前の声のほうが小さいわい、なーんも悪いことしてへん人間やったら腹の底から声出したらんかい。 
    ムショ帰りのワシでボリューム7ぐらいやど。よっしゃボリュームついでや、おっちゃんのヒザの上乗るか、坊主。 
  子:乗らへんっ。 
  男:まだまだ、信用してもらおうなんて、ワシもまだまだ、まだまだ甘いな。こんな早い時間に、坊主よ、 
    一体どこに行くっていうんだい? 
  子:……。 
  男:ゆえっ! 
子・男:ゆわへんっ! 
  男:アハハハハ、当たった、当たった。こんな同時にいうの何やゆうたな、何か魚の名前のような。 
  子:ハモった。 
  男:ビッタシカンカーン!これ今でもやってる?あれ見てる時に警察が土足で入って来よってん。今でも腹立つー。 
    お縄の瞬間。でもおじさんいい人になったからもう腹立たないよ、坊主。ケンカは強いか? 
  子:泣けへんっ。 
  男:泣けへんて負けとるやないか、やられたらやり返せよ、殺さん程度に。 
  子:……。 
  男:おっちゃんはな、今からまず墓参りに行くんや。一緒に行くか? 
  子:行かへんっ。 
  男:来たらご先祖さんびっくりするやろなー、15年刑務所おって7・8歳の息子連れてきたら、いつどこでやってんてなあ。 
  子:……。 
  男:だって計算合わんやろ、面会でも無理やし、坊主、女、知って 
  子:知らへんっ! 
  男:女とやっ 
  子:やらへんっ! 
  男:おお、坊主、男らしくなってきたなあ。しかし「やらへん」てそんな電車ん中でゆう言葉ちゃうで、 
    おっちゃんよーゆうとかなアカンな。時と場所を考えな、な、ちょっとおもろかったけどな、 
    そんなんおとうちゃん教えてくれへなんだか? 
  子:おらへんっ。 
  男:なぬ!?学校で習たか知らんけどお母さんだけでは君は生まれないんだよ、坊主、なんや、おっちゃんと坊主の人生、 
    天秤にかけたら涙の量は同じか?「神様こんな平等ならいらないぜ」今のおっちゃんかっこいい? 
  子:……。 
  男:坊主、おっちゃんいいことしかゆわへんからよー聞いとけよ、人生悪いことばっかりやないで。 
  子:負けへんっ! 
  男:おお坊主、泣かせるで、しる粉、全部やるわ。小さいもちもよーかんで食べや。負けへんっ!か。 
    人と勝負してもアカンで。自分に勝てよ坊主。自分に負けへんっ!や。あーエエ事いいすぎておっちゃん背中かゆなったわ。 
    これ変なクセでな。そんなクセない? 
  子:あれへんっ。 
  男:あれよ!ピーナツ食べたら耳かゆいとかないか?まあ、ちょっとかいて、ちょうど竜の右目んとこあたり。 
  子:……? 
  男:おっちゃんの背中、竜の絵かいてあんねん。見るか? 
  子:見ーへんっ。 
  男:右目んとこかゆいんやけどなあ、あっそこそこありがとう。お礼におっちゃんけんすい見したるわ。けんすいて知ってる? 
  子:知らへんっ。 
  男:見とけよ、この吊り輪でな、ほっ、いーち、にーい、さーん、おっちゃん100回できんねんで、 
    ほんまは10回やけど。あっしもた、おっちゃん今、保護観察ゆうてイラん事したらアカン時やねん。 
    こんなおっちゃんと喋ってて退屈か? 
  子:飽きへんっ。 
  男:おっちゃんも坊主とおって飽きへんっ! 
  子:(はにかむ) 
  男:ほなな、おっちゃん何でムショ入ったかいう夢の物語したるわ。お前、相手役やれな。始まり始まりー。 
    ちょっと暑苦しいから窓開けてとおっちゃん言いました。はいここで坊主。 
  子:開けへんっ。 
  男:開けへんかったら割ってでも開けんねんとおっちゃんは窓を撃ち抜きました。 
  子:……。 
  男:お金を貸してくれとおっちゃん言いました。はいっ坊主。 
  子:貸せへんっ。 
  男:貸せへんゆわれたら貸してくれるまで殴りました。 
  子:……。 
  男:やり直そう言いました。ちょっとこれ大人の話やけど、女にな、やり直そう言いました。 
  子:直せへんっ。 
  男:やり直さすまでおっちゃんはできる限りの努力をしました。でも努力の仕方が間違ってて女は鼻血を出して倒れました。 
    終わり。どやアホな男やろ。そこに愛はあるのに、やで。 
  子:あれへんっ。 
  男:アイタタタ。あれへんわなー。あったら15年も入らんわなー。するどい、坊主、お前は将来でっかなる! 
    おっちゃん保証したる。でもなー愛してたんやで。あれ愛ゆわへんかったら何を愛とゆうのだろうか……。 
    あー背中かゆい、右目んとこ右目んとこ、あーありがとう。 
酔払い:こらクソガキ横つめてんかい。 
  子:……。 
酔払い:ハアー臭いか。おっちゃんの息、臭いか。 
  男:やめたらんかい、嫌がっとるやないか。 
酔払い:お前このガキの何じゃい。 
  男:心の友や。 
酔払い:笑わしよんのー。なめとったら血みるど。 
  子:見ーへんっ。 
酔払い:待たんかいコラァ。 
  子:待たへんっ! 
酔払い:やったろかコラァ。 
  子:やらへんっ! 
酔払い:このクソガキー。 
  男:クソはお前じゃ酔払い、早よ水のんで寝ェ! 
酔払い:おお心の友、ワシの心の友にもなってくれよ、こんなチンチンに毛はえてへん坊主の連れなんかなる前に。 
  男:子供にだけはからむな。 
酔払い:エラそうに人殺したことあるような顔して。 
  男:……。 
酔払い:クソガキ、これ吸うてみ、タバコ知ってるやろ。 
  子:吸えへんっ。 
酔払い:さっきからアホみたいな答え方しやがって、ほんまのアホやったらタバコよりこっちの葉っぱ吸うた方がエエんやで。 
  子:吸えへん、吸えへんっ! 
酔払い:ちょっとだけや、ちょっとだけゆうとるやろ、クソガキ、ホラ。 
  男:子供が嫌がって泣いとるやないか。 
酔払い:しる粉買うような男が何ほざいとんねん、ガキがしる粉喜ぶかっちゅうねん。なっクソガキ、 
    こんな冷めたしる粉ほかせほかせ。 
  男:ワンカップよりはましや。 
  子:ほかせへんっ。 
酔払い:かせ、ワシが飲んで吐いたるわ。 
  子:かせへんっ。 
酔払い:かせてコラァ、かせ!ゴクゴク、おっおっおえー(吐く。子の服よごれる) 
  男:(プツン)(酔払いの頭を窓にガンガンガンガン) 
    ・・・・・・・・・・。 
  子:……。 
  男:坊主すまんのお。おっちゃん振り出しや。 
  子:(泣きながら)振り出さへんっ。 
  男:そんな言葉はないねん。おっちゃん振り出しやけどいつの日か、またこの電車乗る日くると思うわ。 
    坊主にまた会うたらおもろいな。その頃はもう女を「知らへん」とはゆわさんぞ。アハハハハ。おっちゃん、下りるわ。 
    坊主、ありがとう。酔払いは性質(タチ)悪いからな。大人になるまでは気ィつけーよ、坊主。 
    子供は傷つきやすいもんや。坊主、元気でな。 

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