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泣ける話

2011/05/04 (Wed)
高校を卒業して
すぐに就職をした。

始めは仕事を覚える為に
一生懸命働いた。

販売業だったので
土日祝日は特に忙しい。

朝の5時~夜の12時
なんて
よくあった。

俺の上司はただ一人。
そして俺が居て
パートさん達で
がんばった。


どんなに忙しくても
パートさんは
働かせる時間が
決まってるから
俺は上司と二人だけで
次の日の用意などを
12時位までやる。

仕事を初めてから
二年がたち
労働と賃金に
不満が出てきた。

辞めようと
思うけど
なかなか言えない俺。

ある日上司から
忙しくても
夜の9時には
帰ろう。
と言い出した。

俺はそれでも
働きすぎだが
嬉しくてしかたなかった。

それからは
9時には帰り
家でゆっくりする事も
増えた。

夜の1時位に
コンビニに
煙草を買いに出掛けた。

自分の店の前を通ると
光がついている。

俺は
消し忘れたかな?と思い
店の方に行った。


上司が
一人で次の日の用意を
している。



俺は
上司に
何してるんですか?
と聞いた。

そしたら上司は

お前は
まだ20歳だもんな。
仕事じゃなくて
遊びたいだろ。
気づいてやれなくて
ごめんなと。

上司は
俺が辞めようとしてた事を気づいてたみたいだ。

俺は
号泣した。

こんなにも
思っていてくれたとわ。

それから
数年後の今。

小さいながらも
上司は八百屋を始めた。

そして
部下は俺。


俺は
尊敬できる上司の店で
頑張っている。

キャベツや大根を
売ってる上司は
輝いて見える。

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