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2019/12/08 (Sun)
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泣ける話

2010/10/05 (Tue)
私はばあちゃんが大嫌いでした。
正直、可愛がってもらった記憶もないし、すぐ近所に住んでいるのにすれ違ってもお互い
無視する程でした。
たまに家にきても挨拶も話しもしない、ずっとまともに会話した事もありませんでした。
たまに皮肉を言いたげな目で私を見るばあちゃんを、私は

「早くくたばってしまえ」

とまで、思っていました。

でもある日から、ばあちゃんは具合を悪くし入院しました。
それからは病台もどんどん悪化し、痴呆も患い、なのに私は一度もお見舞いに行きません
でした。

しかしある晩の事です。布団の中でなかなか寝付けないでいると、無性に悲しくなってき
ました。
涙がどんどん溢れ、ばあちゃん死なないでよって、今までの私からは想像できない思いで
いっぱいになりました。胸騒ぎが取れなくて、一刻も早くばあちゃんに会いたくなった。

それからやっと少し寝付け、朝方目を覚ますと親から電話があり、

「ばあちゃん亡くなったよ」

と、告げられました。
でもその時は、昨晩の事が嘘の様に泣けませんでした。
葬儀の日も、ずっと泣けませんでした。

それから数日たって、母親がポツリと言ったのです。

「ばあちゃんね、あんたの事心配しとったよ。あんたが高校卒業してちゃんと仕事あるか
とか、ここの病院で働けるように頼んでみるとか…。痴呆で何もわからんのにね、あんた
の事ずっと心配しとったよ」

私はそれを聞いて、部屋で独り泣きました。大きな声をあげて、ずっと泣きじゃくりまし
た。

ばあちゃん、ごめん

私、ばあちゃんに嫌われてる思ってたから、ばあちゃんが嫌いやったんよ

本当はばあちゃんに好きになってほしかったんよ

なんに、変な意地張ってごめん

ばあちゃんと、ちゃんと話したかった

誕生日にプレゼントあげたかった

お見舞い、一度でもいいから行けばよかった

ばあちゃんに自分の声で、

「ありがとう」

言いたかったよ

ごめん、ばあちゃん

嫌いでもいいから、今隣に居てほしかった

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