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泣ける話

2011/04/07 (Thu)
あたしは小学生の時、
いじめられていた。

あたし VS 6人の少女

いつもあたしは1人だった
友達だと思っていた子には毎日裏切られるばかり。
それでも単純なあたしは少し優しくされただけでまたその子に近づく。

かなりバカだった。

いじめの内容は仲間外れ。あたし達の関係ではそれが当たり前のように繰り返された。

きっと、あたしが悪かったんだ。本音を言い過ぎたから。

そう思いながらも謝ることなんかできない。

謝るということは下僕になることだとわかっていたからだ。

それでもいい。

なんて思った時もあった。
あたしには友達がいなかったからだ。

本音ばかり言うあたしと仲良くなろうなんて思ってくれない。

何度もも直そうとした。
本音を言わないようにと
何度も何度も……

だけど…やっぱり…
いつの間にか言ってる。

ダメだ…
やっぱりあたしにはダメだ
そのうちあたしは素の自分を見せなくなった。

あたしは…本音を言わなくなった…

そうじゃなくて…あたしは自分のことが嫌いになっただけだった。

小学校生活、あたしは六年間ずっといじめられっぱなし。

そんなあたしは中学生になった。

新しい生活。
新しい先生。
そして、新しい友達。

あたしはようやく“友達”ができた。
嬉しかった。

そんな時に、他のクラスの担任の先生が来てあたしをある個室へと連れていった。

そこでは、あたしの小学校生活の話を聞かれた。

全て答えた。

つもりにつもったストレスを全て先生にぶちまけた。仲間外れされたことも
先生は助けてくれなかったことも
人を信じれないことも
それに何より“友達”がいなかったことも全て。

すると先生はこう言った。
「辛かったな」

その先生の一言はあたしの心を楽にさせた。
やっとわかってくれたんだと涙を流した。

しかし、次の言葉であたしは一変する。

「もう一回人を信じてみよう?」

“何言ってんの…?”

きっとあの時のあたしは鋭い目付きで先生を睨んでいたのかも知れない。

それでも先生は話を続けた

「一緒に頑張ろう」


“だって”

あたしはこの言葉を何回も使った。
過去にこんなことがあったのに今更、人を信じれるか?と問いかけるように話した。

でも先生は

「でも、ちゃんと友達できただろ?」

そうだ。
あたしには“親友”と呼べる友達ができたんだ。
あたしはもう…
1人じゃないんだね…

ずっと過去を見ながら未来へと歩んでいたあたしは
先生のおかげでちゃんと前を向いて未来へ歩むことができた。

前を向いて歩く

言葉なら簡単に言えることなのだが実際、やろうと思えばそう簡単上手くいくもんじゃない。

でもあたしは長年できなかったことを今こうしてできるようになった。

これからも前を向いて歩こう。

先生、ありがとうございました。

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