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泣ける話

2012/09/17 (Mon)

震災の記事から心打たれる記事を見つけたので、
引用させていただきます。

東日本大震災で殉職した警察官は宮城、岩手、福島の各県などで12人いる。市民の命を守るために自らの危険を顧みずに飛び出し、犠牲となった。津波にのみ込まれた2人の警察官の軌跡を追った。

妻は「日本の救世主に…」

 「大谷駐在所史上、最高の駐在さん」。宮城県警気仙沼署大谷駐在所の千田浩二巡査部長(30)の地域での評判だ。昨年11月、神社の行事で警備に就いていたとき、お清めとして海に入る住民に交じり自らも海に。地域の人たちにとって予期せぬ行動だった。

 駐在所近くに住む岩下勝重さん(66)は「いきなり服を脱ぎだしたのでびっくりした。積極的に住民に入ってきてくれる人でした」。大谷に来て始めた釣りに没頭、「老後は大谷に家を買って住みたい」と話していた。

 地震直後、海岸近くに人がいるのを千田さんが発見、パトカーを走らせた。「海岸へ行く」。窓越しに同僚にジェスチャーで伝えたのが最後の姿になった。

 同僚はパトロール中に巨大な津波が押し寄せてくるのに気付き、高台に逃げたが、目の端に千田さんのパトカーがのまれ、海に流されていくのが映った。

 昨年4月、一緒に駐在所に赴任した妻(30)と長女(4)、長男(3)は無事だったが、津波で駐在所の半分がえぐりとられるように損壊した。がれきの中からヘルメットが見つかった。毎日のように町内をバイクで回り、「困ったことはないですか」と話しかけていたその声は、今は聞こえない。

 岩沼署生活安全課の早坂秀文警部補(55)も、同僚数人と仙台空港近くの沿岸部に避難誘導に向かい音信不通になった。遺体が発見されたのは3日後。海岸から1キロほど離れた民家の敷地内に倒れていた。

 2人の孫のおじいちゃんの顔も持つ。家の隣に土地を買って小さな公園を造り、芝生で小学生の孫とキャッチボールに興じるのを近所の人はよく見ていた。

 兄の秀明さん(60)は「弟を誇りに思う気持ち、悔しい気持ちが半々です」とうつむいた。

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