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泣ける話

2012/03/11 (Sun)
僕は22歳の男です。
別に感動できる話ではないかもしれませんが、、、
あれは、僕が高校3年生で進路について悩んでいる時のことです。
僕の家は、母と姉の3人で暮らしていましたが、お世辞にも裕福な家庭ではありませんでした。
僕は周りの友達がみんな専門学校に行くことに便乗して、僕も専門学校に進もうと思いました。
しかし、家にそれだけの貯えがなく、僕はしたい事が出来ない事に憤りを覚え母に当たり散らしてしまいました。
「なぜ、うちにはお金がないんだ」「もっと裕福な家に産んでくれなかったんだ」と。
あの時の母の顔がいまだに忘れられません。
僕はそのまま眠りにつきましたが、夜泣いているのがはっきりとわかりました。
今では、それなりの仕事につき、今の人生に不満はありません。
でも、あの日から母に対してどうしても感謝の言葉が言えないでいました。母もどこかよそよそしく僕に気を使っているように見えました。
つい先日母が仕事仲間と旅行に行きたいと話をしていたのですが、母はお金に余裕がなく悩んでいました。
僕は軽い気持ちで母にこれでいってきなよ、と多少の金額を渡したのですがその時の母の一言が忘れられません。
「ごめんねこんな母親で」
そう一言だけ告げるとただただ泣くだけでした。
面と向かっては言えないけれど、僕は感謝しています。裕福ではないけれど丈夫に産んでくれただけで。
笑顔で生活できるだけで。
僕は母さんの子供でほんとによかった。
「ありがとう」

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