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泣ける話

2010/04/09 (Fri)

そろそろおばあちゃんが他界しそうです…
年内中だそうです。
この前お見舞いに行きました。
イマイチ実感がわかなかった。
もうすぐお別れなんて考えられなかった。

弱々しく病院のベッドで寝ているおばあちゃん。
私の目の前に今いるのにもうすぐお別れなんて分からなかった。
喋るのも辛そうなおばあちゃんは小さな目で私をじっと見ていた。
心なしか目が潤んでいるように見えた。
手を握ってみたもの凄くガリガリでしわしわ。
握っても握り返すことは出来ないらしい。
でも妙に暖かかった。
おばあちゃんの体温を感じで私も目が潤んだ。
その時初めて実感できた。
この暖かい手に触れる事が出来なくなる悲しみ。
もう笑顔も見られない。
死なないでほしい。

ずっと、
ずっと生きててほしい。
帰ろうとすると入れ歯がない口でゆっくりと『いやだ』と言っていた…。
『これが最後になるかもしれないのに』とも。

おばあちゃんは手を離さないようにしていた。
でも弱々しすぎてすぐに振りほどける。
出来ることならずっと握っててあげたかった。

夜中、病院で1人死を待つおばあちゃんの傍にいてあげたかった。
涙をこらえて
『またね』
と言った。

今回が多分私にとって初めて人の死を悲しむ瞬間になるだろう。
夜の電話に私は怯え続けている。
ずっと一緒に居てほしかった…。
せめてずっとおばあちゃんの手を握っていたい。

そう思う。

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