俺はばぁちゃんが大好きだ。 両親は共働きだったため幼い頃はじいちゃんとばぁちゃんが面倒見てくれてた。 親父は三人兄弟の次男。 親父の弟は若い時に事故で亡くなっている。 長男の親父の兄は精神的な病気で入退院を繰り返していた。 二人ともたまに遊んでくれていたらしいが、 小さかった俺には記憶がない。 ある年、じいちゃんが亡くなった。俺を可愛がってくれたじいちゃん、悲しかった。 そしてその翌年、叔父さん亡くなった。 その時のばぁちゃんは明るく気丈に振舞っていた。 そんなばぁちゃんを見ていて胸が苦しくなった。 そしてその三年後…… 俺の親父が亡くなった。 通夜も葬式の時もばぁちゃんはただ、呆然としていた… 俺はばぁちゃんを抱き締めて泣いた。 気づかなかったけど、こんなにガリガリになってたんだな。 神様は意地悪だ。 こんなにも正直に頑張って生きて来たのに、夫にも、自分の子供にも全て先立たれるなんて… どんだけだよ！？ 今はもう寝たきりになってしまったばぁちゃん。 俺はこれからもずっとばぁちゃんが大好きだ。

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